この作品は、絵を描き始めた2022年頃の作品に、
数年の時を経て新しく絵の具を重ねたものだ。
この数年色んなことがあった。
ひと言では語れないくらい色々あった。
外側で見えていることはきっとほんの一部で、嬉しいことや喜ばしいことはもちろん、戸惑うことも痛みに直面することもあった。
3年前と今の私では意識や感覚が全然違う(なんだったら半年前でも違う)。
その位、この絵を最初に描き始めた当初と今では全然違う感覚で生きている。
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この数年を振り返り思うのは、どんな体験もどんな痛みも時が経てば、人生の糧となり、大きな気づきと共に宝物になっているということだ。
時薬とはよく言ったけれど、時の経過とともに抵抗が和らぎ素直に受け入れられる(手放すともいう)こともある。「なーんだ」、と力が抜けることもある。
そんな過程がこの絵の変化に現れているのだと思う。
「絵を育てている。」
まさにそんな感覚だと思う。と、ここまで書いて、
本質的には、私が絵に・命に(魂)に育てられているのだろう


そして、最近完成したこの絵が今とても好きだ。
自分の絵を見て私が一番癒やされている。
きっと今の自分の波長と合っているのだと思う。
【作品/祈り】
■F3サイズ(546mm×220mm)
■キャンバス×アクリル
■2025年6月