2021年グループ展開催から半年
同じ問いを自分に問いてみた
残念ながら
かっこいい答えは出てこなかった
絵を描きながら
自分の心に丁寧に問いかける
どんな色を使いたい?
どこに色をのせたい?
日常や人生の中で起こる出来事
その時 自分の中から沸き起こる感覚
その感覚を
ひと筆ひと筆
絵の具を通してキャンバスに渡していく
————
絵は正直だ
綺麗に整った意識や感情・感覚だけではなく
時に 醜く・未熟な自分もあらわになる
真摯に向き合えば向き合うほど
鎧を脱いだ素の自分と対峙する
社会における賢さや
守りたいもの
人が見えないところで誰しも抱えている
様々な”事情”
そんな人生における
切なさ
儚さ
その先に確かにある深い愛
それを目の前にして
改めてワタシはどう生きるのか
と自分に問う
————
ワタシはワタシのために
絵を描いている
絵があってよかった
と 素直に思う
そして今
自分に”おめでとう”を贈りたい
2022.5.13 堀井 由香
*2022年5月個展「名前のない作品展」展示文章