【作品/内なる世界】

作品詳細

■F10号(530mm×455mm)×2
■アクリル・インク
■2024年4月


不思議な感覚で
すらすら出てきた絵だ


私の中からこの絵が出てきた時
ずっと私はこの世界を絵にしてたんだ
と全てが繋がった


願いを解き放つ
そのことを自ら許せたことで
完成させた3枚の絵がある(黒白の絵)


その全てを網羅している
集大成の絵だった

【なぜ絵を描くのか(vol.3)】


絵を描き始めてから
ずっと自分に問いかけている


なぜ絵を描くのか。


私が絵を描くことは誰も求めていない
私が絵を描かなくなっても誰も困らない​


それでも私は
自分の人生に絵を描くことを招き入れた
それは誰とでもない自分との約束


私の中にある世界を
私の中にある願いを
そのあきらめ切れない願いを
この世界に放つため
私は絵を描く


そして
溢れる想いを
とめどなく溢れてくる想いを
言葉で紡ぎつづける


ただ私がやりたいから
ただただ私の中から溢れてくる想いだから


だから
祈るように
絵を描き
言葉を紡ぎつづける


私のいのちが求めていることだから


​〜絵と言葉の世界〜


いままでも
そしてこれからも


2024.6.17     堀井 由香

この言葉は
6月の札幌個展で展示した文章だ。


過去2回の展示に引き続き今回も、
「なぜ絵を描くのか vol3」
というテーマで言葉を綴り展示した。


絵を描く以前に私は
何を願っているのか
何を表現したいのか
何を分かち合いたいのか


生きることは表現すること
どんな生き方をしたいのか
その根源に触れたくて


ずっとずっと自分自身と向き合ってきた


向き合い続けたからこそ
やっと見えてきた
ひとつの願い


それは子どもの頃から自分の中にずっとあった
なくなったことなんて一度もなくて
当たり前すぎて気づかなかったものだった