絵を自分の人生に迎え入れてから
ずっとそう思っていた。
独学で絵を描いている私は
筆の使い方
様々な技法
それにまつわる知識が少ない。
絵を描きながら
試行錯誤しながら
表現方法をいつも模索している。
そんな私に夫が言った。
夫:ゆかはよく「上手い絵は描けない」って言うじゃん。上手い絵ってどんな絵のこと? 私:私には技術もそれにまつわる知識もない。それを駆使した絵を描けない。 夫:そう言う絵を描きたいの?自分の中から沸くものを表現してるんでしょ。それに上手い下手があるの?ずっと思ってたけど… 夫:そういうこと言うのやめた方がいいよ。俺はゆかの絵を下手な絵だとは思わない。誇りを持って描いてるんでしょ。 私:…(絶句)
普段私の絵の活動に全く興味を示さない夫。
でも時々こうして大事なことに気づかせてくれる。
「上手い絵を描けない(技術のある絵を描けない)」
この言葉を…
免罪符として自分の弱さを守ために使っていたことに気がついた。
もちろん無意識だったけど、
保険をかけて傷つくことから自分を守っていたんだよね。
そんな自分の心をぎゅっと抱きしめた。
怖かったんだね、と。
そんな自分も私だ。
そんな未熟な自分も愛してあげよう。
そして表現しよう。
カッコつけずにありのままを表現しよう。
それが私が私を愛するということ。